35度程度の気温では暑いと言えない状況において、これまた炎天下にて活動している。恐ろしいことに、だらだら汗が流れるわけでは無く、一気に乾燥していく。間違いなく喉が渇き汗が滲むが、だらだらとはしない。これが熱中症の恐怖なのだろう。だらだらしていれば水でも飲むかということになろうが、そうはならないところに恐ろしさがあると感じた。
かなり体が慣れてきて、600球を超える打撃を行い、都度都度コーチングを行う。軸を作って回転するだけなのだが、力が入ったり、迷ったりで、想定の距離が出なかったりする。すると焦ってさらに力が入り迷宮に入る。その時、原点を持っているプレーヤーのみが我に返ることができる。結局、戻るところは「我」にありだ。
ドライバーと呼ばれる物干しざおの親戚を10秒に一回振り回して、10回連続で振ってみて欲しい(降らなくても良いですよ)。それだけでもえらいこっちゃである。人間はなんでこんな愚かなことをするのかと、苦笑いである。
いよいよ学生君達のデビュー戦である。キャディーとして付き添うが、今年はなかなかしんどそうだが、地道に前に進んでいけば、いつかはゴールがやってくる。極意は無い。無いのだが、アドレスしていざクラブを振り上げようとしたら、一度、笑顔になると良い。肩の力が抜けてクラブを振り抜ける。力まず振り抜く。これが極意と言えば極意のような気がする。はてさてどうなることやら。若者を鼓舞するのみである。