公園にて

近所に緑が多く、広場もあって、遊具もそこそこあり、住宅街にあって人の目も行き届きやすい公園がある。土曜日の午後、その横を通りかかったのだが子供も大人も誰も居ない。小生が在する区は、子供人口増のエリアであり、子供が減っているわけでは無い。子供たちは一体、何処に行ってしまったのでしょうか?

犯罪者が出没するから家から出るななどと言うアナウンスは無い。昼食後に外で走り回って遊ぶという行為は、野蛮人の行いなのだろうか。遊びから学ぶものは沢山あるはずなのだが、そんな経験は、今の時代には無用と言うことか。災害時に集まる場所と言うだけの価値なのだろうか。子供が居なくなって神輿を出せないなんてことはない。先日の秋祭りでは家の前を神輿が通った。おひねりを出したのだから幻では無いはずだ。

まぁ、家の中でゲームをしているか、塾に行っているか習いごとをしているかなのでしょうか。なんだか気味が悪いのだ。どんどん画一化された育成環境に陥って、他者と異なることをしたらそれが悪となってしまうようでは、びっくり仰天のイノベーションなど起こせないような気がするのだ。与えられた目標に到達する事など何の意味もないと思っている。目標は自ら設定するものだ。

少し前まで、別の公園でゲーム機を持った子達が、黙々と画面に向かっている様を見て、ネットワーク環境であっても、目の前に人間が居ることで、まぁ、何か得られるものがあるのだろうと思ったのだが、今ではその光景すら見られなくなった。人は何処に向かっていくのか。子供達が自分自身でなりたい姿をイメージ出来ない日本なのであろうか?ベンチャー云々言っている内が幸せなのかもしれない。ちょっと恐ろしい、そんな気がした。