無くてよいもの

心理科学学会から、会議は人の有効性と幸福を損なうという報告があった。仰る通りである。毎月決まった日程で会議をしないといけないと言うのは極めてナンセンス。会議をすることになっているからと、無理やり開催されるものが多いと感じるわけだが、本社が「法律で定めているから」というのを勝手に辞めたりすると組織そのものが消されてしまう恐れがあるから気を付けないといけないが、多くは、まぁ、無くても良いと思ったりもする。生産性と幸福の両方を奪う行為は無くすのが宜しい。

ただ、どんなに優れたリーダーであったとしても、個人の発想は限られているわけで、多くの観点から組織力を高めていく方が良いに決まっている。そんな事の為に会議は有るべきだ。会議というよりも討議によって「何らかの結論を必ず出す」として、そこに参加して意見を述べる仕組みになっていれば宜しい。何にもしゃべらないで、そこにだけ居るだけのような会議は欠席するのが宜しい。定足数云々言うのであれば委任状を出せば宜しい。

当たり前だが、議題等は事前に周知されなければならない。幸いにして、それはお約束事になってきていて会議の前に意見を言おうという心構えができる仕組みが増えてきていることは好ましい。そもそも論、組織は個々の能力や資質を活かすために作られているわけで、基本はトップのビジョンの下、サブリーダー達が部署の方向性を示し、その方向性を受けて、個々が最大限の能力を発揮すれば、組織力が発揮できるように出来ている筈だ。それが出来ないのであればそもそも組織として成立していないことになる。

印鑑は廃止と言っておきながら、頑なに「これを許可すると構成員が勝手なことをする」とか、「部下がちゃんと仕事をしないから、監督しなければならない」とか言う中間管理職殿がいらっしゃるが、これなどは会議よりも酷い。大人の組織は任せるのが宜しい。勿論、悩み相談は常に受け付けられなければならない。その悩みは全ての構成員に共有されなければならない。Q&Aというものと併せていけば、会議などかなり減っていくことは間違いない。決断はトップの仕事。意見は現場構成員の仕事。その分担が出来なくなったら、組織はもう無いに等しい。組織を活かすも殺すも構成員次第。それだけのことだ。