望む21世紀旗手!

どんどんと親会社の締め付けが厳しくなっているのだが、それは自然の流れだと感じる。博士人材輩出は喫緊の課題なのだが、鶏・玉子の関係はずっと続いていて、博士学位を取得したらどうなるの?という中高生の疑問にまっとうに答えられない日本の現実を変えないとどうしようもない。研究者本人は幸せで仕方が無いのだが、外部から見ると、地獄の業火に焼かれながらもだえているようにしか見えない仕事の状態とか、取得しても企業におけるサラリー面等々、4年生で卒業してもなんら変わらないどころか、無駄に歳を食っているから安月給になったりとかね。

ソーシャルインパクトなんて表現を親会社はしてきているのだが、横文字にすれば良いと思っているところがむなしくなるわけだ。人口減少、少子化によるGDP的国力低下のために大学はもっと気合いを入れろということなのだろう。工学という、いわゆる七徳ナイフみたいな業界は、いつでもどこにでもニーズはあるさと思っていて、滅びることは無いと安心しきっているのだが、そんなことはなかろう。海外のスタートアップの尖り方、巨大投資家が夢の実現に協力してそれを達成している様を見ると、現状の工学教育に未来は無いなと感じてしまう。

そとから経営を拝見するに至り、もっと慌てて動き回らないといけないのではと感じるのだが、現場の研究者の皆様の中には素晴らしいご研究と教育を実践していらっしゃっているが故に、政治的決断の難しさ理解できるのだ。しかしながら、そこで決断を下し行動に出ないとあっと言うまに三週遅れみたいな状況に陥るのだ。老人は去るのみで口出しはしないが、どうなるのかなとは思う。対外部ワンストップ窓口できゃぴきゃぴと輝く1年生と対峙すると、もう、出る幕無いなと感じるわけだ。

当該地域におけるものづくりの有り様は明らかに変わってきている。刃物の消費量が落ちていることからそれは明白である。材料が変わるだけではなく、作られたモノが活かされるサービスが変化してきているということだ。工学教育の現場がそれに追いつこうとしないようでは、お先真っ暗っということだ。21世紀はまもなく四半世紀だ。21世紀の旗手よ、立ち上がれ!