商社マン

その昔は、出入りの商社の方は靴をすり減らして、人の幸せの為に素敵な商材を求めて、世界中を飛び回り、知識を得て、何かの求めがあった時にはその知識を発揮して頂いたものだ。また、高いレベルの要求こそチャンスと捉え、親身になって商材探査を共創していた。ところが近年は、持ってくれば良いという状況で、足りないものがあろうがなかろうが、言葉不在で置き配していく。これではアマゾンに勝てるはずがない。

ちょっとやってみようかなという、まぁ、お試しと言うのだろうか、そんな実験も多々ある。気になるとやってみるのだが、これが案外、的を射たりするのだ。考えて考えてなんていうのはなかなかどうして、うまくいかない。うまくというのは思った通りと言うことなんだけど、シンプルが一番に決まっている

必要な要件は全て満たさないといけないから、そればバリューブリッジの最下層に埋め込んで、必要な要求項目は全部満たすことになる。その満たし方が問題で、複雑であればあるほど、経験なのだが、ゴールから遠ざかっていく。シンプルがよろしい。取り去るというよりも、根っこの部分から単純明快が宜しい。すると答えが浮き上がってくる。

そんなお話をしながら、その昔は商社マンと「こんなことになると思うのだが」と話をさせて頂きながら、そして育って頂きながら。企業の外回りの方だから、当然のことながら、担当が変わっていく。偉くなっていく。それは喜ばしいのだが、そんな時代を懐かしむようになってしまった。今日この頃である。