まさか台風騒動が一週間の迷走という形で、未だに収束しないとは思わなかった。これ程までの迷走台風と言うのは記憶に無いが、自走出来ない台風だから、自然界からすると普通のことなのだろう。太陽から地球に届けられたエネルギーが台風と言う形で表現されているわけだから、台風に発生してもらっては困るというのは、太陽に消えてなくなれと言うことに等しい。いずれ起こりえることなのだが、人類が存続している間には起こりそうにないから、必然、台風は発生してくる。
地球の気圏に降り注ぐ太陽のエネルギーとして太陽定数というのがあるのだが、1秒あたり1.37kW/平方メートルとなっている。地表まで届くとすると、地球直径の断面積で掛け算すると1.75×10^17Wということで、1秒当たりのエネルギーだからとんでもない量のエネルギーが降り注いでいるわけだ。大きすぎてなんだかわからないが、超大型の台風が1.39×10^13Wだから、太陽から頂く1秒当たりのエネルギーの0.01%にも満たないわけだ。
となると、地球温暖化というか、人類がせっせと太陽エネルギーの反射率を下げていることによって、巨大な台風やハリケーンが地球の各地で発生しているのは当たり前だし、自業自得と言うことになる。家庭や商業ビルにおける巨大電力消費はエアコンだから、熱中症対策と称してエアコンを効かせることによって、加速的に地球を暖めることになる。台風の風雨による冷却効果に微妙に感謝はするのだが、激甚災害を発生させるエネルギーには対処しようがない。
太陽系の外までは取り敢えずほったらかすとして、太陽系にどんどこ人工衛星を打ち出し始めている人類として、太陽系全体でエネルギーマネジメントと言うか、アーキテクチャを考えて活動しているとはとても思えない。隣国などは衛星軌道で衛星を粉砕させて、他国の衛星を壊したりしちゃうしね。原子力燃料電池なんか使っちゃって、大気圏を汚染しまくったりね。台風で上空の汚染物質を取り除いたとしても、それは地上に落ちてくるだけだし。人は宇宙にとって何なのか。考えてみるのも良いかもしれない。