内閣改造の声が聞こえだすと、名目GDPが5%を越えた報道が成される。民間内需が0.5%のマイナスの状態だから、一般民間人にとって、景気が良くなったなんて感じないのではないかな?自動車業界の輸出が輸入を上回っただけの景気報道が、内閣改造のタイミングで聞こえてくる。最近のマスコミの内閣府歩み寄りには眩暈がする。これが日本の有り様だなと、活発なアジア企業の未来投資や挑戦的人材の共有の在り方と比べて悲観してしまう。
未だにリモートワークでは本音を出せないとか、顔と顔を突き合わせることが大切なのだなどという声を聞かされる。それではと対面型で会議をやってみても、結局は何の発言も出ず、陰口だけが積極的に飛ばされる有様だ。まぁ、日本らしいと言えばそうなのだが、どんどんと内に閉じこもっていく鎖国政策かと思ってしまう。様々なエレクトロニクスツールが発展を続けているのに、今回の名目GDP6%成長の報道においては、設備投資の伸びは0%であった。要するに明日への投資はしてませんよということだ。
この何%の変化というのが曲者で、絶対値はどうなっているのかということは、マスコミ報道ではわからない。輸入が少なくなって輸出が増えるとプラス成長に見えるというのが仕掛けである。海外の優秀な電子機器や機械などが輸入されず、自動車や一般的工作機械の外需に支えられている図式である。インバウンドもかなり大きなウェートを占める。日本国内が元気になったわけではない。それはそうだろう。多重課税のガソリン税収を上げるための補助金削減とかね、赤字国債の発行とか、延々と続けているわけだ。国内の景気が上向くわけがない。
何処にしわ寄せが来るかと言えば、いよいよ教育潰しであろう。文教予算の世界比率は、それらりの国と比較しても圧倒的に少ない。少なくても反対意見が聞こえてこないから、もっと減らしてしまえと、借金による10兆円ファンドとか作って、競争的に手を上げさせて企業と組んで、そこから自己財源を確保しろと言ってくる。くじけるわけにはいかないわけで、知恵と行動で進んでいかねばならぬ。そうなのだが、過去の付けに追われていても、そんなことは馬耳東風の皆様の声に踏みつぶされる。どうなっていくのか。正念場である。