いきなり新規事業でキオクシアさんの新工場みたいな大規模施設を組むスタートアップは居ないと思うのだけど、新規に何かに挑もうと思ったら、少なくとも一坪(老人単位系)は欲しいかな。没頭できる思考空間があって、マイクロラボがあって、超小型ロボットが手助けしてくれるような仕組みから出立出来たら面白かろう。勿論、博士課程のように、ゼロから開発テーマを創造するなんてフェーズでは無いから、社会の受け手の笑顔に向かって、要素技術を他律機能として知って頂き、仲間を増やす仕組みを作るところからだ。
その仲間を増やそうと思えるのは、起業しようとしている者に、こう在って欲しいと願う世界観があるからで、それは所謂ビジョンである。ビジョンを描くって肩に力が入り過ぎると、地球を幸せにするみたいになってしまうが、もっと小さな世界観で始めないと、一坪の身の丈にあったビジネスにならない。世界を見渡せばライバルとなる社が沢山あるとかね、いきなりレッドオーシャンを渡ろうとしてもおぼれ死ぬだけだしね。それは正しく無い方向性だ。
大企業が事業を広げようとすると、当然のことながら世界展開となって広大な空き地があることが優先条件となろう。自然破壊を伴う工業団地造成は好みではないが、日本で新しい土地をとなると、当然の事ながら自然破壊まっしぐら以外に無く、まだ、余力のある海外にスペースを求めに行くのは必然である。歯を食いしばることを厭わない、若くて優秀な労働者が沢山いらっしゃるしね。優秀というのは何も帝国大学を甲種合格(老人単位系)した人材ということではなく、思いやりを持った人という事だ。
人の痛みが解らないのは、痛みを伴って生きてこなかったから。もうこれは、二十歳過ぎたらどうしようもなくて、それまでとことん辛酸を舐めないと、思いやりは持てないし、そして育てることは出来ない。お話をさせて頂いて、なんだか言語体系が似ているなと感じる方は、艱難辛苦汝を魂にする(超老人単位系)時代を幼少期から過ごした人だ。この年齢になるといろいろ見えてくる。見えてきた頃に終焉を迎える。面白いものだ。