昨日は朝の空気ががらっと変わったかなと思ったら、春告げ鳥のメジロさんが椿の蜜を吸いにやってきた。急に春を感じた次第。湾岸低気圧が通り過ぎて、洋上の暖気が入ってきたということなのだろうけれど、理由はどうあれ、暖かくなったことは有りがたい。桜を気にはしているのだが、流石に変化が見られない。通勤経路の桜は日当たりが悪い事もあるのだろう。そろそろ卒業式であるから、開花してくるに違いない。
いよいよ大きな人事の流れが掲示板に上がって来て、そんな時期になったのだなと、さようならと、お帰りなさいの名前を拝見し、随分と長くお世話になっているなと実感する。時代はどんどんと変化していき、工学が果たすべき役割がどんどんと広がっている。AIの進化を追い越す勢いで研究を深めていかないと、気が付けば要らない研究ということになってしまいかねない。
その為には、やはり未来を予測して今を顧みるということしかないのだと思っている。産業戦略人としては20年以上も前からバックキャスティングと言っているが、それは内閣府で語られるような生易しい考え方では無い。未来を予測して今を見るのではない。未来を予測して未来を語るのだ。ペインは未来にある。現状と比較する愚かな思考では無いのだ。
年度の終わりが迫ってくると、今年はこれが出来て、これが出来なかったと総括するわけだが、捨てても捨てても無くならない部屋の物品を眺めるにつけ、本当にこれだけのことをやってきたのかと呆れてしまう。一年で出来る事は総括出来るが、春と春の間に何を成すかということで、渡来してくれたメジロさんに次の春にも会えるかなと、頑張らねばと思うばかりである。